カイジ2期のOPがかっこよすぎて聖地巡礼してきた


前回記事の続きで、このたび日本テレビで放送された確実にアニメ史に残るだろう神OPの舞台が新宿だったので行ってきました。
くだらない内容なのでお察しください。


オープニング


最初に思い立ったのは赤丸で囲まれている「平成大学院」
これを見てまず間違いなく「平成女学園」のことではないかとおもったことからです。何の店かは聞かないでください。*1
調べたところ平成女学園は都心部に5〜6店舗ほどしかなかったので、ここから潰していけばOPの舞台が特定できるのではないかとおもい、早速さがしてみることに。こういうときに役立つのがGoogleマップストリートビュー機能です。これを使って各店舗の周囲を仮想的に見渡しながら比較、検証していきます。
さらに、この画像では見えづらいですが、テレビの大画面でよく見ると黄丸の部分には「処ノアール」の文字が。どう見てもルノアールです本当に(ry



平成女学園……ルノアール……この二つの符号が意味することはひとつ……!
みたいな感じで実際に行ってきました。場所は新宿の歌舞伎町と判明。新宿駅から歌舞伎町方面に向かい、ドンキホーテ脇からコマ劇場へ向かう通りにあります。
うっかり普通に写真を撮ってしまったのでOPと同じになるようにあとから角度を編集して傾けています。見比べてみるとビルや木の感じ、キューブ型の街灯のかたちが完全に一致。新宿平成女学園大勝利。これにはおもわずアヘ顔ダブルピースです。カイジはこんな日本一の歓楽街で徘徊していたようです。



タイトルカット


続いては上から見下ろした街にタイトルが被さるカット。
ここも新宿かなあとあいまいに目星をつけながらストリートビューでさがしてみたものの、普段歩いて上を眺めることはあまりないのでなかなか特定できず。航空写真で見ても上真正面すぎてダメ。軽く検索してみてもそういった画像は見当たらない。
作業が難航する中、もう一度OPを隅々まで観察すると、赤丸部分に「北の」という文字を発見。「北の」が名前につく店といえばわたしの頭では居酒屋チェーン店の北の家族くらいしかおもいつかなかったので、とりあえず新宿にある北の家族4店舗からうろうろと見上げてまわることにしました。



ありました北の家族。そしてその隣にはドンキのこの円柱が並んだフォルム。黄丸で囲んだ部分は完全にアコム。タイトルに隠れて見えない白い大きな建物はコマ劇とおもわれます。
タイトルカットは先程の平成女学園の通りを空撮したカットのようです。シンプルに考えればすぐ見つかる場所でした。わかるひとなら一発でわかるんだろうなあ。このあとに登場する場所もすべてこの大通り沿いに存在しています。
さすがに空から日本をみてみようはできなかったので、向かいのビルで一番高い場所にあるカフェからガラス越しに撮影。わかりやすいように画像をエセパノラマで繋げています。



つぼ九


夜の街をあやしい格好でふらつくカイジの背後に「つぼ九」の看板が見えますが、これも居酒屋チェーン店で有名なつぼ八のもじりですね。
OPの背景だけでなくEDの歌詞にも登場しているほどのつぼ八推しアニメ、逆境無頼カイジ破戒録篇。つぼ八は行ったことがないのでそのうち行きたいです。



歌舞伎町にあるつぼ八は一軒だけ、そしてオープニングでも見えたキューブ型の街灯はこの通り沿いにしかない*2のでおそらくここだとおもうのですが、看板やビルの感じが異なるので断定できないです。ヘルプ。
アニメスタッフがつぼ八を推したい一心でつぼ八の看板だけ付け替えたのかもしれないと勘ぐってしまうほどつぼ八に心が支配されています。カイジの時代設定は5年くらい前のままなので、これが当時の風景だとしたらすごい。



天上天下



札束の隙間からのぞく見覚えのある天上天下の看板。これは一目でラーメンチェーン店の「天下一品」だとピンとくるかたも多いとおもいます。庶民の味方です。たまに無性にああいうこってりしたラーメンを食べたくなります。



>>ストリートビュー

ここまでくればかんたんに新宿歌舞伎町の天一特定。
OPでは黄地に青字で「オンリーワン」と書かれている後ろの看板が、この「ナンバーワン」と完全に一致しており、おもわず「おおっ」と感嘆したのですが



>>現在

実際に見に行ってみたら、今は看板が変わってしまっていました。
このように、ストリートビューで撮影されたときと現在の状況とでタイムラグが発生している場合もあります。



シャッター前


最後に、カイジや黒沢さんほか数人が座り込んでいるシャッター前。黒沢さんに至っては思いっきり爆睡しています。
予想がつかないこともないですが、二人はここで何をしているのでしょうか。



アングル変わって、目の前を通り過ぎていくスーツ姿の社会人をよそに、影を落としたような吹き溜まりにいる男たちの明暗が対照的なこのカット。
よく見ると後ろの看板に「館」と書いてあります。
つまり、最後に「館」がつく店の隣にある場所にいるわけです。



>>ストリートビュー

ハイ来た!イエスカラオケ館!そして隣には「スロット×スロット」
天下一品のすぐ向かい側にあったのでほとんどマウスを動かすまでもなく見つかりました。つまりカイジと黒沢さんは、このパチスロ屋の前で開店待ちをしていたんですね。*3ええ。クズですね。

ということはここに行けば、カイジと同じ場所に座りこんでヌクモリティを感じたり、ニット帽とグラサンを着用してクズごっこをしたり、そこからおもむろに立ち上がって天下一品の前を通り過ぎるまでのOPの一連の流れを再現することも、決して不可能ではないわけです。今から昂ぶりが鎮まらんのだ!


では早速行ってみましょう。






>>現在


!!??



えっ……?ええっ……!?
ど……どういうことだよっ……?おいおいっ……!
間違えていないはずだっ……!場所はっ……! なのにっ……!



あ………!!


あああ……あああああっ……!





聖地巡礼黙示録カイジ 完〜




大きな地図で見る

と、不況の煽りを喰らってか、一番肝心な場所が閉店していました。
せめてもの気持ちでストリートビューでまだ元気だったあの頃の聖地をご覧ください。右を向くと例の天下一品です。泣きそう。


福本漫画は特殊な環境下に長く留まることが多く、聖地巡礼などはほとんどしようのない作品なので今回やたら喰い付いてしまいましたが、とにかく何を伝えたかったかと言うと、カイジのオープニングテーマがものすごくかっこいいともう本当にそれだけなので、何卒よろしくおねがいいたします。



おまけ


ついでにカイジ破戒録13巻のラストでも「新宿コマ劇前」と明記された聖地スポットがあります。こちらも数年前にコマ劇が閉館してしまったため、以前来たときと比べてだいぶ様変わりしてしまいました。
新宿といえばヤンマガ的には「新宿スワン」ですが、福本漫画的には雀荘スプリンターをはじめとする「熱いぜ辺ちゃん」の舞台にもなってますね。


新宿にお立ち寄りの際はぜひ歌舞伎町をうろつき、コマ劇前でカイジごっこをし、そのまま焼肉とビールで盛大に祝杯をあげることをおすすめします。
 
 

*1:渋谷で店舗を見かけることが多いので名前だけ知ってるだけで別にやましいことなどはぜんぜんないのです本当です。

*2:新宿は一本違う道に入っただけで街灯がおもしろいくらいコロコロ変わる。

*3:ニートカイジはともかく黒沢さんは仕事だいじょうぶなのか。