バレンタインに使える赤木しげるの墓ケーキレシピ


「アカギ」壮年赤木と少年アカギのホワイトチョコ発売

もうすぐバレンタインですね。
近代麻雀STOREでは何をトチ狂ったのかアカギのホワイトチョコが売り出されましたが、限定88セットの予約商品のため即完売しました。
なぜ88セットなのか、末広がりなのかと様々な議論がなされましたが、その中でも「アカギと赤木で『ア』が二つ→アハトアハト→88(独)→88セット」という理由に謎の説得力を感じました。近麻がどの層をターゲットにすればアカギで金をむしれるか把握してきたのがこわいです。


ところで、福本先生の誕生日記念に作った赤木しげるの墓の形をしたケーキ。自分からお菓子を作ることもめったにないのでいつか使おうと製作過程を写真に撮りためておいたのですが、そのまましばらく忘れ去られていました。
しかしバレンタインということで、もしかしたら需要があるかもしれないと一縷の望みをかけてレシピを公開したいとおもいます。レッツクッキン…!




まずは墓作り


墓はクックパッド黒ゴマケーキのレシピを参考に作ります。



  • 材料 (10×20の耐熱容器)

バター80g、砂糖60g、卵2個、牛乳100cc、小麦粉40g、ベーキングパウダー小さじ1、黒ゴマ40g、白か黒のチョコペン1〜2本


生地にゴマを混ぜると灰色とブツブツが墓石のように見えるんじゃないかとおもいついたのが元です。すりゴマはなくてもいいですが灰色の調整用に。あまり生地が膨らむと墓の角ばった感じがなくなってしまうので、ベーキングパウダーはほんの少しか、もしくは使わなくていいとおもいます。
ちなみに墓には竿石用と土台用の2本分のケーキが必要なので、2本分の材料になっています。





1. バターを室温に戻しておく。黒ゴマをすっておく。粉類はふるいにかける。

台所より広くて動きやすいテーブルで調理を行いましたが早速粉がぶちまけられて結構な有様になりました。開始早々から漂う不安感。バターを冷蔵庫から取り出して室温にもどす時間がないときは、レンジで少しチンしてやわらかくしてもだいじょうぶみたいです。ゴマはあまりしっかりすらない方がいいです。





2. ボウルにバターと砂糖を入れ泡立器でよくすり混ぜる。白っぽくなったら卵と牛乳を加えて混ぜ合わせる。

投入する砂糖の量の多さに自分が普段どれだけ糖分を摂取しているのか真顔になりながらゴリゴリ混ぜます。バターがダマになって混ざりづらいです。電動泡だて器があったことに遅れて気が付く。





3. ゴマを入れ、全体にいきわたるようにゴムベらであわせ、小麦粉、ベーキングパウダーをいれさっくりと混ぜ合わせる。

ゴムべらで粉っぽさがなくなるまで混ぜます。すりゴマもこのとき好きなだけ足していきます。焼きあがるとこれより灰色になります。





4. バターをぬった耐熱容器に3を半分いれ、180℃に熱したオーブンで15分焼く。

焼けた生地が取り出しやすいように内側に薄くバターを塗ります。耐熱容器がなければオーブンシートを天板に敷いて四方を立ててもできるみたいです。生地は半分だけ入れ、ゴムべらなどを使ってできるだけ平らに整えます。焼けたら竹串を挿して生地がつかないか焼き上がりをチェック。





5. 残りの生地も焼く。ケーキが焼きあがったら少し冷ましてから包丁で切る。

ケーキを取り出したら、残り半分の生地をまた耐熱容器に流し込んで焼きます。これで墓石らしい物ができました。少し冷ましてから包丁で切ります。1本は竿石になるので1/3だけ。もう1本は土台用に。





6. 墓石を組み立てる。チョコペンで故人の名前を書く。

試行錯誤しながらそれっぽくなるように組み立てます。墓石が上手く立たなかったので切り込みを入れたり餡を詰めてなんとか接着しようとしてるんでしょうねこれね。黒のチョコペンで竿石に名前を書いたら生地の色が濃すぎてよく読めなくなってしまったので白でやり直しました。大体納得がいったら墓の完成です。



卒塔婆作り


次に、いつでもささっと簡単クッキーを参考に、墓の後ろの卒塔婆を作ります。


  • 材料 (30×30の天板1回分)

小麦粉70g、砂糖20g、サラダ油大さじ1と1/2弱、牛乳大さじ1と1/2強、バニラエッセンス(なくても可)少々


1. ボウルに小麦粉と砂糖を入れスプーンで混ぜる。固まりはスプーンの背でつぶしながら混ぜる。
2. 1に油、牛乳、バニラエッセンスを入れ、ざっとスプーンで混ぜる。
3. ビニールを手袋にして混ぜ、生地を持ってビニールを裏返すと袋に入った状態に。袋の上からモミモミ生地をまとめる。
4. 袋に入れたまま、まな板の上で生地をめん棒でのばす。厚さ2mm〜3mm。
5. 袋の上から包丁で写真のような卒塔婆型に切る。ビニールを開いてクッキングシートに並べる。


このあたりからテンパってきたので写真撮ってません。このクッキーはバターも卵も不要、家にある材料だけで作れて粉もふるわないのでとっても簡単です。





6. 余熱170度オーブンで13分焼く。焼きあげ後は放置して荒熱を取る。

クッキングシートがなかったので代わりに万札型のあぶらとり紙を敷いてみたら大変なことに。冷めると固くなるので、切り離しの際にできたジャギジャギしてるところを包丁で削るか切るかして形を整えます。余った生地はもったいないので星型で抜いてみました。





7. 黒のチョコペン卒塔婆に文字を書く。

これで卒塔婆完成。南無阿弥陀仏を走り書きしたら下の方はほとんど見えないのであとは適当でいいです。福本先生大好きでも足の裏がかゆいでも思いの丈を書いてだいじょうぶです。



お供え物作り


最後に、赤木しげるの墓のイラストを観察しながらお供え物を作ります。花瓶と花束、酒ビン、タバコ、あと猫がいるとそれっぽくなりそうです。材料は100円ショップでそろえます。彩りや飾りに使えそうなかわいいお菓子なんかもあるといいかもしれません。


アンソンバーグ リカーアソート 4P

アンソンバーグ リカーアソート 4P

酒ビン代わりのボトルチョコはamazonにて送料無料で購入。ボトルチョコというか、この形のウイスキーボンボンが探してもどこにも売ってなくて困り果ててたのですごくたすかりました。ひいひい。





半分に切った鉛筆チョコにラッピング用のフラワーモールを紙で巻いたものを挿して花瓶に。花束も同じくフラワーモールを紙とラッピング用のビニールで束ねて作ります。お供え物もできるだけ食べられるもので作りたかったのですが、さすがに食べ物でリアルな花を作るのはおれには無理……たぶん無理……っていうか不可能……。



こんな感じで


赤木しげるの墓、竣工!!!!!!!!!!
がんばりました。花がバラだったり酒が洋酒だったりよく見るとなにかもちがっていてもがんばりました。





後ろはものすごい勢いで卒塔婆が刺さっています。倒れそう。
卒塔婆は固めで丈夫なポリポリ食感です。卒塔婆かフォークで赤木しげるの墓石を側面から削りながらお召し上がりください。





ねこの置き物は昔フリマで買ったもの。マルボロは墓石の切れ端をアルミホイルで包んで紙で巻いてペンで塗り塗り。このへんはもっとどうにかなるとおもうのですてきに飾り付けてあげてください。ハートは唯一のバレンタインチョコレート要員です。





これは命日の日にはじめて作った墓です。今見ると貧相で泣ける。命日の前日の夜に思いついて、次の日必死に材料買い揃えてから完成まで数時間で間に合わせたスピード出産でした。卒塔婆は市販のプレッツェルを使用しています。もう3回目は作りたくない。




墓ケーキでハッピーバレンタイン


長々と書きましたが、今モテるのは、相手に死という不測の事態が起こっても安心のアフターサービスを責任を持って長期的に保証できる兵藤和也タイプに間違いないですよ。墓に入るまでの面倒みるだの一緒の墓に入ろうだのありふれた言葉で終身雇用を約束するなら和也プロデュースでこれもう間違いないですよ。


赤木しげるに限らず名前を書き換えればいくらでも可能性が広がるので、この墓ケーキぜひ試してみてください。「今年のバレンタインは好きな男の子のお墓をプレゼントして彼をびっくりさせちゃえ!」みたいな。うん。たぶんいける。