2011年に人生を逆転する福本名言カレンダー

福本作品の2011年名言カレンダーが発売されました。

週めくり 福本伸行 2011年に人生を逆転する名言 2011年 カレンダー

週めくり 福本伸行 2011年に人生を逆転する名言 2011年 カレンダー

「アカギ」「カイジ」などギャンブルコミックの金字塔を次々打ち立てる福本伸行。その魅力的なキャラクターの、緻密な心理描写から紡ぎ出される名言の数々。そんな名言を、作品、出版社の枠を超えて、週めくりカレンダーに集大成しました。
26×12cm 54枚


当初11月10日発売予定のはずが延期になったようで手元に届いたのが12月8日。
福本で公式にカレンダーが出たのはこれが初めてだとおもいます。
毎週様々な福本作品の名言が堪能できる週めくりカレンダーです。





表紙は画像と少し異なるデザインになっています。黒沢さんがバカンス仕様になり、銀さんの近くに森田が強制割り込み。
早速トイレの壁に下げようとしたところを親に猛反発され、おとなしく自室の壁行きとなりました。スリムサイズなのでどこにでも飾りやすそうです。





1枚目をめくるとカイジ。新年早々カイジの縁起の悪い泣き顔を拝むことになるとは。
イラストや漫画のシーンの上に、それにまつわる名言が書かれています。基本的に漫画のコマを流用しているので、カラーイラストは表紙とこのカイジ含めて3枚しかありません。
これは堕天録10巻の表紙絵ですが、原作だとこのときのカイジの本来のセリフは「くそゴミどもっ…!腐ってやがる…!お前らっ…!臓腑まで…!」という単なる罵倒であって名言でもなんでもない。





その名言の真意、発言したキャラクター名と出典元の作品が表記。
1ページごとに前月と来月の2ヶ月分のカレンダーが載っています。日付の下には祝日のほかに大安・友引などの六曜もあり、カイジが宝くじを買う日を決めるのにも便利です。
一番下には「今週の収支」と数字を記入する欄が見受けられますがゼロの数が18個とか文字通りの桁違いで意味がわかりません。国家予算レベルの大金を軽く動かせそうな人物が何人も思い当たる福本漫画ならではの別領域仕様。





出版社の垣根を越えているので「近代麻雀発売日」などピンポイントなものはありませんでしたが、10月26日の日付の下にはしっかりと「赤木しげる命日」という記載とともに神域の名言が…


じゃねえよおい待てよ神域の命日10月じゃなくて9月26日じゃねえか!!!!!!!!!


あまりに堂々とした間違えなので最初は気付かなかったんですがこれはない。これはひどい。ひどすぎる。


とおもったら


「9月26日になってるけど、週末が10月1日に食い込んでるからそのページが10月扱いになってるせいで10月26日に見えるだけ」とのご指摘が。
落ち着いて該当ページと前後ページをよく見てみたら、その通り9月26日で合ってました。すみませんでした。危うく回収と作り直しを要求するところでした。少し…頭冷やそうか…。しかしまぎらわしすぎる。





先日の福本先生の誕生日はというと何もなし。
福本カレンダーならここは丸で囲んで「黒沢」と名前を書いておくべきだろうが…!
と感じたので自分で書き込みました。当日は周囲に星座の話を振れば完璧。
個人的に班長のこのセリフは福本作品の中でもかなりズンとくる名言です。





自分の誕生日の週は誰だろうと開いてみたら涯くんの全裸だったのでもう満足です。
カイジエスポワールに乗船した日だったりします。





辛口の叱咤激励ばかりではなく、ホロリとさせられたりちょっと笑ってしまうような名言も。この週は黒沢さんの脳内と同じくピンク色です。未成年淫行…!逮捕…!ロリロリロリ…
また、メジャーな作品以外にも「熱いぜ辺ちゃん」「ワニの初恋」「RUDE39」など初期の連載作品や短編のセリフも幅広く網羅されています。




闘えっ…!市民っ…!許すな横暴っ…!
平等な筈だ…!権利は…!正義は我らにある…!
                    ─暴徒と化した村上たち


これが「賭博覇王伝零」からの唯一の名言だということに泣けてきます。モブにすら劣る宇海零。表紙にもどこにも零の後ろ姿すら見つからないんですがどうしてハブられてるんですか。零がゼロ?名言ゼロ?



書き下ろしはなく「福本伸行 人生を逆転する名言集」*1の1と2から一部を抜粋してそのままカレンダー化しただけなので、本を持っている方には既視感が強いかもしれません。
が、いつ見ても心に響く珠玉の名言ばかり。週めくりということですが毎週破り捨ててしまうにはあまりにももったいないです。めくるたびに言葉から力をもらえる、そんな週めくりカレンダーだとおもいます。明日から。いや。来年からがんばろう。
 
 

*1:この名言集にも零くんのセリフはなかった。