福本先生表紙のクドカン本「いまなんつった?」

零「おいっ…!おまえっ…!いまなんつったよっ…!?えっ…!?」

今更ながら簡素レビュー。
先月発売された人気脚本家の宮藤官九郎*1ことクドカンの新刊「いまなんつった?」。
TV、舞台、映画、音楽、日常、そして愛娘かんぱちゃんによる思わず振り向いてしまうような名セリフ&迷セリフ111個。週刊文春での連載をまとめたエッセイです。


例によって福本先生が表紙絵を担当しているので読んだわけですが。
どう見ても零です本当にありがとうございました。
若干えりあしが伸びて服や帽子が色気づいているあたりが鼻につくこの感じ間違いなく宇海零。それより賭博覇王伝零が相変わらず再開する気配なくて精神衛生上よくないです。このまま年内再開しなかったら零くんが斧持って助けにきてくれることを信じながら零クラスタが車で一酸化炭素中毒死で集団自殺しかねない。


クドカンといえば「池袋ウエストゲートパーク」で知って「木更津キャッツアイ」ではまってあとドラマは「タイガー&ドラゴン」と映画を数本観た程度で著作を読むのはこれが初めてでしたが結構おもしろかったです。名セリフでもなんでもないようなセリフを、肩の抜けた語り口で適度にゆるくくだらなく解説。ツイッターでもよく感じますが日常の中でうっかり聞き流してしまうような言葉も逃さずネタに昇華できる人は着眼点が違いますね。ひとつひとつの記事が短いのも読みやすいです。*2ちょうど「なくもんか」を観たばかりだったのでそのあたりの制作や舞台挨拶の裏話などもうれしい。


個人的に一番心に響いたセリフは、クドカン所属バンドであるグループ魂の曲名にも使われているらしい「モテる努力をしないでモテたい」です。



グループ魂なら「就職しやがれ!」という曲もいいですね。カイジっぽくて。


あとがきいわく福本先生とは吉祥寺の飲み屋でまだ2回ほど遭遇しただけだったらしいのですが、依頼したら快く引き受けてくださったそうで。ていうかシナリオ本「うぬぼれ刑事」の表紙イラストが野中英次先生だったのに続いての福本先生ですようらやましいハアハア



そういえば1巻出たきり忘れてた麻雀放浪記

麻雀放浪記(二) 風雲編 (角川文庫 緑 459-52)
麻雀放浪記(三) 激闘編 (角川文庫 緑 459-53)
いつのまにか新装版の続きが出てました。
1巻では誰が主人公だかいまいちわからなかったのですが左にいた人がそうだったんですね。主人公は鼻筋が通っていて顎が尖っている=イケメンの法則。*3
この哲也の顔にある謎の窪みだか頬骨だかえくぼは、福本漫画ではよく使われるキャラの描き分け方法のような気がします。
2巻の表紙はちゃんと麻雀してるのに3巻激闘編何があったの…。
 
 

*1:つい「宮藤」を「みやふじ」と読んでしまうストライクウィッチーズの影響力。

*2:似た系統のエッセイで伊集院光の「のはなし」もおもしろい。

*3:※ただし黒沢さん除く。