オランダで開催された世界初「鷲巣麻雀大会」
◆オランダの干拓地に世界初の「鷲巣麻雀大会」
2010年7月18日、オランダのアーネムという町で鷲巣麻雀大会が開催されました。
ざわけっとなどの福本作品オンリーイベントで同人誌即売会と併せて行われることは日本でもありますが、鷲巣麻雀そのものの大会というのはいまだ開催例がなく、おそらくこれが世界初の大会ということでした。なんでも、大会の運営者のMartin Rep氏が「アカギ」を見て大ハマりし、実際にやってみたいと思いついたそう。福本漫画は国境を越える!
大会トーナメントは招待制で、計24名(うち19名がオランダ)が招待されました。
招待制にしたのは今回が初めての開催ということで、実際に行ううえでのルールなどを模索中だからという理由だそう。確かに、4つの牌のうち3つが透明の特殊牌での麻雀大会は慣れるまで大変そうです。
そもそもオランダで麻雀が知られているのかと疑問におもったのですが、ヨーロッパでは年に数回麻雀大会が開催されていて、中でも最も麻雀の人気がある国がオランダとデンマークなんだそう。今月の9日にはドイツで第二回ヨーロッパリーチ麻雀トーナメントが開催されたそうです。全然そういうイメージはなかったのですが、いつの間にか世界でも徐々に麻雀が広まってきているのですね…。
鷲巣麻雀卓はなんとすべて手作り。中央の穴に手を入れてツモります。原作ではさらに、盲牌防止用の皮手袋を着用し、血液を抜くための機械が横に据えられていたりします。血液や腕を賭ける行為は禁止事項です。
こちらは8ピン待ちのチートイツでリーチ。スケスケだぜ!
鷲巣麻雀はこのように牌が透けて見えてしまうため通常の麻雀より考えることが多く、読みが深くなるので1局打つだけでも時間を要し、かなり神経を削ります。が、この大会ではさほど神経質にならず、見落としがあっても気にしないというゆるい雰囲気で行われていたようです。
写真を見ると若者だけでなく、おじいちゃんや女性も多く参加しているんですねー。日本の雀荘と違い、日差しの差し込む明るいホールでのさわやかな麻雀大会です。
こちらのコーナーにはチーズやハムなどおいしそうな食べ物がずらり。
どうやら外のテラスで食事がとれるみたいです。どこのリゾートか!
上位3名にはワインとアカギのイラストが入ったプレートが贈られました。おばちゃんも満面の笑み!コングラッチュレーション…!コングラッチュレーション…!
まとめ
◆Players like ‘Washizu Mahjong’
プレーヤーの大部分はゲームを決して真剣に受け止め過ぎたというわけではありませんが、彼らの大部分は、本当にそれを楽しんでいたように見えました。
ヨーロッパでは麻雀の細かいマナー等にあまりとらわれず、仲間との交流を楽しむことに重点を置く傾向にあるんだとか。なので鷲巣麻雀のようなややこしいゲームでも、とりあえず雰囲気を味わいながら楽しもうぜ!というようなノリだったみたいですね。オランダならではの明るく陽気な感じがすてきです。
「毎年恒例のイベントにできるほど人気が集まれば幸いです。」「年一度の伝統にすると真剣に考えています。」と主催側が意欲的な姿勢を見せているので、次回の開催もあるかもしれませんね!
追記:翌年の2011年も開催されました!⇒Hoogland wins 2nd ‘Washizu’ event
関連リンク
◆Washizu Mahjong in Holland Tournament
鷲巣麻雀大会オランダの公式サイト。
◆Washizu in Holland Tournament
◆A-Washizu Arnhem juli 2010
写真はこちらから掲載させていただきました。他にも多数。